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古渡
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こわたり
ふりがな文庫
“
古渡
(
こわたり
)” の例文
信秀死する三年前に
古渡
(
こわたり
)
城で元服して幼名吉法師を改めた三郎信長は、
直
(
ただち
)
に父の跡を継いで上総介と号した。
桶狭間合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
と観山氏が腹の底から絞り出すやうに感心すると、執事はそれを
引手繰
(
ひつたく
)
るやうに取り上げて、また
異
(
ちが
)
つた
古渡
(
こわたり
)
の織物を大幅のまゝ次から次へと取り出して来たさうだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「サア、親分、
神輿
(
みこし
)
を上げて下さいよ、今度こそ本当の大変、——
古渡
(
こわたり
)
りの大変ッ」
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
古渡
(
こわたり
)
の
錫
(
すゞ
)
の
真鍮象眼
(
しんちゅうぞうがん
)
の
茶托
(
ちゃたく
)
に、
古染付
(
ふるそめつけ
)
の結構な茶碗が五人前ありまして、
朱泥
(
しゅでい
)
の
急須
(
きゅうす
)
に今茶を入れて呑もうと云うので、南部の
万筋
(
まんすじ
)
の
小袖
(
こそで
)
に
白縮緬
(
しろちりめん
)
の
兵子帯
(
へこおび
)
を締め、
本八反
(
ほんはったん
)
の
書生羽織
(
しょせいばおり
)
で
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
南方外国や支那から、おもしろい器物を取寄せたり、また
古渡
(
こわたり
)
の物、在来の物をも珍重したりして、おもしろい、味のあるものを
大
(
おおい
)
に
尊
(
たっと
)
んだ。骨董は非常の
勢
(
いきおい
)
をもって世に尊重され出した。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
「サア、大變。親分、今度こそ本當の大變だ、
古渡
(
こわたり
)
の大變で掛け値なしの大變」
銭形平次捕物控:201 凉み船
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
わしの見たところに間違がなければ、あれは立派な
古渡
(
こわたり
)
じゃ。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「懷ろ手を拔く隙もないんですよ、今日のは
古渡
(
こわたり
)
の大變で、——金助町の浪人の娘——あのお茂世といふのが、死骸になつて庭の眞ん中に投り出されてあつたとしたら、親分だつて驚くでせう」
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
渡
常用漢字
中学
部首:⽔
12画
“古渡”で始まる語句
古渡唐桟
古渡珊瑚
古渡更紗
古渡城
古渡資秀