トップ
>
古事
>
ふるごと
ふりがな文庫
“
古事
(
ふるごと
)” の例文
寧子
(
ねね
)
よ。そなただけぞや。このような打ちあけた
古事
(
ふるごと
)
を語るのは。——生涯、あれに添うてくださる妻と思えばじゃ。あの子を、……いえのう。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それにしても、あの主思いな二人の忠節といい、それを出してやられる太夫のお心のうち、昔の鬼王、
童三
(
どうざ
)
が
古事
(
ふるごと
)
も想いだされて、拙者は思わず貰い泣きをしました」
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
首級
(
くび
)
を洗っている、妖怪じみた姉を見て、まず胆を潰し、ついで、納谷家の
古事
(
ふるごと
)
や、当代の主人の不幸の話や、そのようなことばかりを云って、こちらの身の上のことなど
鸚鵡蔵代首伝説
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
げにや我が身の
憂
(
う
)
きままに、
古事
(
ふるごと
)
の思ひ出でられて候ぞや。
唐
(
もろこし
)
に蘇武といひし人、胡国とやらんに捨て置かれしに、故郷に
留
(
とど
)
め置きし妻や子、夜寒の寝覚を思ひやり、高楼に上つて砧を
擣
(
う
)
つ。
謡曲と画題
(新字新仮名)
/
上村松園
(著)
白河の上皇さまに
御寵愛
(
ごちょうあい
)
をうけたことは、かくれもないにせよ、
八坂
(
やさか
)
の僧を忍び
男
(
お
)
としていたなどと、もう二十年もむかしの
古事
(
ふるごと
)
を、いったい、たれがいい出したのでしょう。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
しがない
白浪
(
しらなみ
)
の下ッ
端
(
ぱ
)
にしろ、剣といえば日本のほこりと合点し、伊勢の
玉纏横太刀
(
たまきのたち
)
や天王寺の七星剣などの
古事
(
ふるごと
)
はとにかくとして、
天国
(
あまくに
)
出現以来の
正宗
(
まさむね
)
、
義弘
(
よしひろ
)
、
国次
(
くにつぐ
)
、
吉平
(
よしひら
)
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“古事”の意味
《名詞》
古い時代にあった出来事。
(出典:Wiktionary)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“古事”で始まる語句
古事記
古事類苑
古事談