トップ
>
口籠
>
くちご
ふりがな文庫
“
口籠
(
くちご
)” の例文
少年はこう言って急に
口籠
(
くちご
)
もりながらじっと私の顔を見た。その黒い
瞳
(
め
)
は熱誠にまばたき、その白い頬は見る見る
真紅
(
まっか
)
に染まって来た。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
星田はさっきよりも一層
蒼褪
(
あおざめ
)
て、
空虚
(
うつろ
)
な目をオドオドさせて、
口籠
(
くちご
)
もった。
殺人迷路:05 (連作探偵小説第五回)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
白糸は始めに
口籠
(
くちご
)
もりたりしが、直ちに心を定めたる
気色
(
けしき
)
にて
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
傍に居た大勢の人々も驚いて皆
一時
(
いちどき
)
に娘の顔を見つめました。皆から顔を見られて、娘は恥かしそうに
口籠
(
くちご
)
もりましたが、とうとう思い切って
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
と云いさして私は
口籠
(
くちご
)
もった。形容の出来ない昂奮に全身が
青褪
(
あおざ
)
めたように感じつつ
辛
(
かろ
)
うじて唇を動かした。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
私が差出した手紙と聖書をちらりと見たが、別に受取ろうともしないまま、心持ち
口籠
(
くちご
)
もって云った。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
入っていないとすれば物理化学や、薬物なぞいう高等な研究に対して組織立った知識は持っていない筈だ……と見当を付けたからである。少年は果して赤面した。そうして云い
難
(
にく
)
そうに
口籠
(
くちご
)
もった。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“口”で始まる語句
口惜
口
口吻
口説
口髭
口許
口上
口調
口々
口吟