取繩とりなは)” の例文
尤も八五郎も立派に十手取繩とりなはを預かつて、一本立の御用聞にはなつて居る筈ですが、八丁堀の旦那衆も、平次といふひかへがあるからの八五郎で、八五郎一人には
かけければ三人はたゞゆめに夢見し心地にて引立ひきたてられつゝ行所に身のたけ六尺有餘の大男おほをとこ黒羽二重くろはぶたへ小袖こそでに黒八丈の羽織朱鞘しゆざや大小だいせう十手じつて取繩とりなはこしさげのさ/\と出來りしに小猿三吉はこし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)