去程さるほど)” の例文
去程さるほど同心どうしん原田大右衞門松野文之助まつのぶんのすけの兩人いづれも旅裝束たびしやうぞくにて淺草三間町の自身番へ來りければ虎松も豫々かね/″\申付られしこと故支度したく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
去程さるほどに秀次公御若君達ならびに御寵愛の女房達これかれ三十人餘、同八日之夜徳永式部卿法印がやかたへうつしまいらせ、前田徳善院田中兵部大輔きびしく番をつとめにけり
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
去程さるほどふだつじの自身番より月番の町奉行中山出雲守殿へ右の次第をうつたへに及びければ檢使の役人兩人非番ひばんの町奉行より一人出張しゆつちやうに相成立合の上死骸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
去程さるほど常樂院じやうらくゐんの小姓次助佐助の兩人りやうにんおのれが命のあやふきをば知よしなく山案内やまあんないとして大膳吉兵衞左京の三人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)