半里はんり)” の例文
わず半里はんりか一となりのむらくのにさえ、やれ従者ともだ、輿物のりものだ、御召換おめしがえだ……、半日はんにちもかかって大騒おおさわぎをせねばならぬような、あんな面倒臭めんどうくさ現世げんせ生活せいかつおくりながら
うぢやの、もの十七八ちょうもござらうぞ、さしわたしにしては沢山たんともござるまいが、人の歩行あるみちは廻り廻りうねつて居るで、半里はんりもござりましよ。」と首を引込め、又揺出ゆりだすやうにして
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)