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動靜
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やうす
日に
繼で支度に
掛ば二月の末には
萬々用意は
整のひたり爰に皆々を
呼集め
評定に及ぶ樣は
直さま江戸へ下るべきや又は大坂表へ出て
動靜を
周旋すべし依て千兩は千石の
御墨附と御引替に
下し
置るべしと
語らうに兩人とも昨日の
動靜に
安堵しければこの事を所々へ取持たれば其を
窺へば女の
化粧する
動靜なり何心なく
覗き
込ば年の頃は十八九の娘の
容色も
勝て
美麗きが
服紗より一ツの
金包を取出し中より四五
兩分て紙に包み跡を