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剰
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つり
ふりがな文庫
“
剰
(
つり
)” の例文
旧字:
剩
青楼
(
ちやや
)
へ遊びにゆく客といふものは、大抵見え坊で、
内証
(
ないしよう
)
はぴいぴいでも、
懐中
(
ふところ
)
には山を
購
(
か
)
ひ、
邸
(
やしき
)
を購ひ、馬を購ひ、郵便切手を購ひ、お
剰
(
つり
)
で若い
妓
(
をんな
)
の
微笑
(
わらひ
)
を購ふ位の
財貨
(
かね
)
は
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
馬鹿を申せ、命の取り代えも
対手
(
あいて
)
によりけり、久八なぞの安首に
剰
(
つり
)
を取られてたまるものか。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何時
(
いつ
)
も
煙草
(
たばこ
)
を買う煙草屋で、九銭の朝日を買って、それで一銭のお
剰
(
つり
)
を貰ったこと、込みあった電車へ乗って、前に立った女学生と足を松葉つなぎにしていて、
己
(
じぶん
)
で顔を
赧
(
あか
)
らめたこと
妖影
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
剰
常用漢字
中学
部首:⼑
11画
“剰”を含む語句
剰余
剰銭
過剰
余剰
剰水
剰談
剰金
剰余物
剰余金
剰木
剰餘
喫剰
回外剰筆