トップ
>
前額
>
まえびたい
ふりがな文庫
“
前額
(
まえびたい
)” の例文
今年五十二三歳であるが、重明とは
似
(
にて
)
もつかない、でっぷり肥った赤ら顔の、
前額
(
まえびたい
)
が少し禿げ上って、見るから好色そうな男だった。
黄鳥の嘆き:——二川家殺人事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
その豊富な
角苅
(
かくがり
)
の銀髪とブラシのように生やしたゴリラ式の狭い
前額
(
まえびたい
)
と太い房々とした
長生眉
(
ながいきまゆ
)
と、大きく一文字に閉じた唇を見ると
S岬西洋婦人絞殺事件
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「そいつを聞かれると、大いに
憂欝
(
ゆううつ
)
になるのですがねエ」と大江山課長は禿かかった
前額
(
まえびたい
)
をツルリと撫であげた。
キド効果
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
源助のそう言うのを聞いて、二番番頭の伊之助は、
前額
(
まえびたい
)
の
禿
(
は
)
げたところを押えてヒョイとお辞儀をしました。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
O氏は日露戦役の志士沖禎介氏のお父さんで、肥前は有田の弁護士である。もう六十を越えて、それで
前額
(
まえびたい
)
は禿げているが、
矍鑠
(
かくしゃく
)
としたシャンとした老人である。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
柿の実のようないい
艶
(
つや
)
をもった頬、苅りこんだ短い髭、すこし禿げあがった
前額
(
まえびたい
)
、やさしいながらきりりとしまった目鼻だち——と書いてくれば、原大佐がどんなに立派な海軍軍人だか
太平洋魔城
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“前額”の意味
《名詞》
前額(ぜんがく)
額のこと。
(出典:Wiktionary)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
額
常用漢字
小5
部首:⾴
18画
“前”で始まる語句
前
前後
前途
前方
前垂
前刻
前様
前栽
前屈
前掛