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ほうがんびいき
ふりがな文庫
“
判官贔屓
(
ほうがんびいき
)” の例文
蓋
(
けだ
)
し、この
年配
(
とし
)
ごろの
人数
(
ひとかず
)
には漏れない、
判官贔屓
(
ほうがんびいき
)
が、その古跡を、取散らすまい、犯すまいとしたのであった——
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“
判官贔屓
(
ほうがんびいき
)
”という語がある。いま始まったことではない。鎌倉末期、足利時代からすでにそれはあったようだ。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのために
判官贔屓
(
ほうがんびいき
)
に陥って、パデレフスキーを無視したり、ラフマニノフを憎んだりしたことさえあった。これらの大家たちは、コルトーと、あまりにも傾向が違っていたからである。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
世には
判官贔屓
(
ほうがんびいき
)
という言葉があるといって、よく、義経の悲劇的美化や同情に
反駁
(
はんばく
)
する者もあるが、しかし、頼朝もずいぶん
依怙贔屓
(
えこひいき
)
の強い方の人である。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三の
散佚
(
さんいつ
)
はあろうが、言うまでもなく、堂の
内壁
(
ないへき
)
にめぐらした
八
(
やつ
)
の棚に満ちて、二代
基衡
(
もとひら
)
のこの
一切経
(
いっさいきょう
)
、一代
清衡
(
きよひら
)
の
金銀泥一行
(
きんぎんでいいちぎょう
)
まぜ
書
(
がき
)
の一切経、
並
(
ならび
)
に
判官贔屓
(
ほうがんびいき
)
の第一人者、三代
秀衡
(
ひでひら
)
老雄の奉納した
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
判
常用漢字
小5
部首:⼑
7画
官
常用漢字
小4
部首:⼧
8画
贔
漢検1級
部首:⾙
21画
屓
漢検1級
部首:⼫
10画
“判官”で始まる語句
判官
判官代
判官殿
判官石
判官光長
判官為義