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分明
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ふんみょう
ふりがな文庫
“
分明
(
ふんみょう
)” の例文
代助は、百合の花を眺めながら、部屋を
掩
(
おお
)
う強い
香
(
か
)
の中に、残りなく自己を
放擲
(
ほうてき
)
した。彼はこの
嗅覚
(
きゅうかく
)
の刺激のうちに、三千代の過去を
分明
(
ふんみょう
)
に認めた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
『もっとも、
分明
(
ふんみょう
)
したことではありません。私自身も本問題は考えれば考えるほど、いよいよ合点が行かなくなってしまいます。ただここに一道の光明は‥‥』
探偵小説アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
決して無茶苦茶に馬琴が捏造したものでもよそから借りて来たものでも無いという事は
分明
(
ふんみょう
)
であります。
馬琴の小説とその当時の実社会
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
眼より直ちに
種板
(
たねいた
)
とも云う
可
(
べ
)
き余の心に写りたる所は
最
(
い
)
と
分明
(
ふんみょう
)
なるのみかは
爾後
(
じご
)
幾年を経たる
今日
(
こんにち
)
まで少しも消えず、余は今も
猶
(
な
)
お其時の如く
覚
(
おぼ
)
え
居
(
お
)
れば少しの相違も無く
其
(
その
)
室
(
へや
)
を描き得ん
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“分”で始まる語句
分
分別
分限
分際
分娩
分捕
分限者
分銅
分疏
分量