出陣しゅつじん)” の例文
そこでこの上はもう田村麻呂たむらまろをやるほかはないというので、いよいよ田村麻呂たむらまろ大将たいしょうにして、奥州おうしゅう出陣しゅつじんさせることになりました。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「これはせっかくのご出陣しゅつじんですが、じつはそのちょっと東京へいってくるつもりで……はなはだ残念ざんねんだが……」
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
それというのは、豊臣秀吉とよとみひでよしがここ二、三年のうちに、朝鮮征伐ちょうせんせいばつを実行するらしかったので、もしそうなると、清兵衛せいべえもむろん毛利輝元もうりてるもとについて出陣しゅつじんせねばならぬ。
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
我が国のほまれとして我々は親も捨て、はなはだしきは妻子をころすまでして出陣しゅつじんした例などを物語ると、今日の西洋人の耳には野蛮やばんに聞こゆるそうだが、かくのごとき例は幾たび聞いても
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
出陣しゅつじん
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いよいよ出陣しゅつじん支度したくができがって、京都きょうととうとするあさ田村麻呂たむらまろはいつものとおり清水きよみず観音様かんのんさまにおまいりをして
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
おおよろこびで、さっそく為朝ためとも味方みかたくわえて、みんなすぐと出陣しゅつじん用意よういにとりかかりました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)