“しゅつじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出陣85.7%
出塵14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それというのは、豊臣秀吉とよとみひでよしがここ二、三年のうちに、朝鮮征伐ちょうせんせいばつを実行するらしかったので、もしそうなると、清兵衛せいべえもむろん毛利輝元もうりてるもとについて出陣しゅつじんせねばならぬ。
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
我が国のほまれとして我々は親も捨て、はなはだしきは妻子をころすまでして出陣しゅつじんした例などを物語ると、今日の西洋人の耳には野蛮やばんに聞こゆるそうだが、かくのごとき例は幾たび聞いても
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
寂心は出塵しゅつじんしてから僅に二三年だが、今は既に泥水全く分れて、湛然たんぜん清照、もとより浮世の膠も無ければ、仏の金箔きんぱく臭い飾り気も無くなっていて、ただ平等慈悲の三昧ざんまいに住していたのである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)