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凍
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かじ
ふりがな文庫
“
凍
(
かじ
)” の例文
すっかり
草臥
(
くたび
)
れてしまって、『どうじゃ一銭』を云うさえ億劫だし、手をのべたくても、
手套
(
てぶくろ
)
なしの手は我慢にも
衣嚢
(
かくし
)
から出せないほど
凍
(
かじ
)
かんでいた。
幻想
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
と、何処でかキャンキャンと二声三声犬の啼声がする……
佶
(
きっ
)
と耳を
引立
(
ひった
)
って見たが、もう
其切
(
それきり
)
で聞えない。隣町あたりで
凍
(
かじ
)
けたような物売の声がする。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
南瓜
(
かぼちゃ
)
のように蒼黒く
凍
(
かじ
)
かんで載っかっている一個の物、それは笊ではなくて、斬口鮮かな——男の生首だった。
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
昨夜の風が
砥
(
と
)
ぎ澄まして行った、碧く冴えた虚空の下には、丹沢山脈の大山一帯が、平屋根の家並のように、びったり
凍
(
かじ
)
かんで一と塊に圧しつけられている。
雪中富士登山記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
「寒けりゃ女は蒼くなるものかね。私は今まで赤くなるとばかり思ってた。いいえ、
戯言
(
じょうだん
)
じゃないよ。全くこう寒くちゃ遣切れない。手も何も
凍
(
かじ
)
かんで了う。時に、あの何は——大将は……」
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
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お信さんは手が
凍
(
かじ
)
かむといつて、提灯の火で温めた程だつた。
乳の匂ひ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
凍
常用漢字
中学
部首:⼎
10画
“凍”を含む語句
凍死
冷凍
凍結
凍傷
凍雪
下凍
凍豆腐
夕凍
凍土
凝凍
凍着
凍原
朝凍
凍上
凍蝶
凍天
上凍
冷凍球
凍雲
霜凍
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