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偏狭
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へんきょう
ふりがな文庫
“
偏狭
(
へんきょう
)” の例文
旧字:
偏狹
吾輩の主人の
我儘
(
わがまま
)
で
偏狭
(
へんきょう
)
な事は前から承知していたが、
平常
(
ふだん
)
は言葉数を使わないので何だか了解しかねる点があるように思われていた。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
感情をあながちに
斥
(
しりぞ
)
けるのではない。女が唯一の頼みとしていた感情は、いわば元始的の
偏狭
(
へんきょう
)
と、歴史的の盲動とで海綿状に乱れた物であった。
私の貞操観
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「さればです。守るには、
要害無双
(
ようがいむそう
)
といえましょう。しかし、交通の不便、四山の
偏狭
(
へんきょう
)
、政治の地ではありますまい」
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これはいかにも
偏狭
(
へんきょう
)
なやり方のようにどなたもお考えでしょうが、実際今朝の反対宣伝のような訳で、どんなものがまぎれ込んで来て、何をするかもわからなかったのですから
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
基督
(
キリスト
)
教の信条たる全人類的意識が吾人に現れ始めた
初頭
(
そもそも
)
から、かの
固陋
(
ころう
)
偏狭
(
へんきょう
)
なる民族主義は渙然として解体し去るべきであるのに、何事ぞそのままに推移して十八世紀の末に至り
永久平和の先決問題
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
▼ もっと見る
ドノバンはなんのためにその
頑冥
(
がんめい
)
なほこりと
愚劣
(
ぐれつ
)
な人種差別とをすてることができないのだろう。なぜその
偏狭
(
へんきょう
)
な胸をおしひらいて心の底からぼくらと兄弟になることができないのだろう。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
朝倉のほうが
偏狭
(
へんきょう
)
だったのだと思った。
改訂御定法
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
愛は
偏狭
(
へんきょう
)
を
嫌
(
きら
)
う、また専有をにくむ。愛したる二人の間に有り余る
情
(
じょう
)
を
挙
(
あ
)
げて、
博
(
ひろ
)
く
衆生
(
しゅじょう
)
を
潤
(
うる
)
おす。有りあまる財を
抛
(
なげう
)
って多くの
賓格
(
ひんかく
)
を
会
(
かい
)
す。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
◎
偏狭
(
へんきょう
)
非文明的なるビジテリアンを
排
(
はい
)
す。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
偏
常用漢字
中学
部首:⼈
11画
狭
常用漢字
中学
部首:⽝
9画
“偏狭”で始まる語句
偏狭者