“へんきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
偏狭44.4%
辺疆27.8%
褊狭27.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
感情をあながちにしりぞけるのではない。女が唯一の頼みとしていた感情は、いわば元始的の偏狭へんきょうと、歴史的の盲動とで海綿状に乱れた物であった。
私の貞操観 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
辺疆へんきょうノ責ニ任ズル者能クコノ篇ヲ熟読シ以テ斟酌しんしゃくシテコレヲ用レバ則チソノ実用アルイハ孫呉ニ倍セン。今二人アリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それだけならばまだかったが、徳は兄には似ないで、かえって父栄玄の褊狭へんきょうな気質を受け継いでいた。そしてこれが抽斎にアンチパチイを起させた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)