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褊狭
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へんきょう
ふりがな文庫
“
褊狭
(
へんきょう
)” の例文
されども歌人皆
頑陋
(
がんろう
)
褊狭
(
へんきょう
)
にして古習を破るあたわず、古人の用い
来
(
きた
)
りし普通の材料題目の中にてやや変化を試みしのみ。
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
それだけならばまだ
好
(
よ
)
かったが、徳は兄には似ないで、かえって父栄玄の
褊狭
(
へんきょう
)
な気質を受け継いでいた。そしてこれが抽斎にアンチパチイを起させた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
久しく
薗八一中節
(
そのはちいっちゅうぶし
)
の如き古曲をのみ喜び聴いていたわたしは、
褊狭
(
へんきょう
)
なる自家の旧趣味を棄てて
後
(
おく
)
れ
走
(
ば
)
せながら時代の
新俚謡
(
しんりよう
)
に耳を傾けようと思ったのである。
十日の菊
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
善と悪、是と非、愛と憎しみ、寛容と
褊狭
(
へんきょう
)
など、人間相互の性格や気質の違いが、ぶっつかり合って突きとばしたり、押し戻してまた突き当ったり、休みなしに動いている。
おごそかな渇き
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
韓愈の見解或は
褊狭
(
へんきょう
)
に走れるや知るべからず幕府の政令苛酷に過ぎたるや亦知るべからず。然れども両者倶に誠意を以てその信ずる処を行わんと欲せしや明かなり。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
褊
漢検1級
部首:⾐
14画
狭
常用漢字
中学
部首:⽝
9画
“褊狭”で始まる語句
褊狭者