なみ)” の例文
板敷の間に七八床畳とこだたみを設けて、七九几帳きちやう八〇御厨子みづしかざり八一壁代かべしろの絵なども、皆古代こだいのよき物にて、八二なみの人の住居ならず。
板敷の間に床畳とこだたみを設けた室で、几帳御厨子きちょうみずしかざり壁代かべしろの絵なども皆古代のもので、なみの人の住居ではなかった。真女児は豊雄に御馳走ごちそうした。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
これらは愚俗ぐぞくのことばにて、吾がともがらはとらずとて、戸をして入りつも其の人を見るに、あるじがかたりしにたがはで、一六なみの人にはあらじを、病深きと見えて、おもては黄に、はだへ黒く