“倫糸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みちいと75.0%
いと25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
池の鯉はさ程でもないが、野鯉、即ち川の王になると、はづす事も多いが、かかつたとなると、グンと来て、アツといふ間によく倫糸みちいとをブツと切られる。
日本の釣技 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
れに、倫糸みちいとのテグスの結び方一つ、鈎の選み方一つ、或は沈子おもり、又は竿の調子、餌のさし方、それぞれ微細なところで、失敗したり、成功したり、潮の見方とか
釣心魚心 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
足許へざざと波がくる。そこを流してゐると、一尋の倫糸いとへ一尺もある奴がぐつと来るのだからたまらない。竿が満月だ。巧みにあやして引ぬく、魚は黒銀の生きた扇だ。
夏と魚 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
皆ハネ竿で、倫糸いとも長く、先づ半職釣といつた人が多い。
夏と魚 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)