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倦
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だる
ふりがな文庫
“
倦
(
だる
)” の例文
私もウイスキーがまわったせいか、何となく
倦
(
だる
)
いような、睡たいような気持ちになりつつ、机の上に両肱を立てて
顎
(
あご
)
を載せた。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
来るべき
猛暑
(
もうしょ
)
を思わせて、何となく
倦
(
だる
)
い日が八百八町につづいている頃、本郷は追分のさき、俗に
鰻畷
(
うなぎなわて
)
と呼ばれるところに。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その内に、身体中が、少しずつ、
倦
(
だる
)
くなってきた。関節が、倦くて、堪らないから、揉みたい、と思ったが、もう、手を動かすのも、厭であった。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
彼女はうしろの方に身を引くと、いかにも
倦
(
だる
)
そうな魅惑を見せながら長椅子のはしに腰をおろしました。
世界怪談名作集:05 クラリモンド
(新字新仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
炉辺
(
ろばた
)
の洋燈は寂しそうに照していた。何となくお雪は身体が
倦
(
だる
)
くもあった。毎月あるべき
筈
(
はず
)
のものも無かった。
尤
(
もっと
)
も、さ程気に留めてはいなかったので、炉辺で
独
(
ひと
)
り横に成ってみた。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
倦
漢検準1級
部首:⼈
10画
“倦”を含む語句
倦怠
倦果
倦厭
気倦
飽倦
倦怠期
厭倦
見倦
物倦
待飽倦
倦々
倦怠感
倦怠相
早倦
魂倦
仕倦
附倦
遊倦
責倦
倦労
...