トップ
>
倦怠
>
けた
ふりがな文庫
“
倦怠
(
けた
)” の例文
「しかしああ込んじゃ
溜
(
たま
)
らないよ」と宗助が机の
端
(
はじ
)
へ
肱
(
ひじ
)
を持たせながら、
倦怠
(
けた
)
るそうに云った。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
然
(
しか
)
しあゝ
込
(
こ
)
んぢや
溜
(
たま
)
らないよ」と
宗助
(
そうすけ
)
が
机
(
つくゑ
)
の
端
(
はじ
)
へ
肱
(
ひぢ
)
を
持
(
も
)
たせながら、
倦怠
(
けた
)
るさうに
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今朝
(
けさ
)
見ると彼女の眼にどこといって
浪漫的
(
ロマンてき
)
な光は射していなかった。ただ寝の足りない
眶
(
まぶち
)
が急に
爽
(
さわや
)
かな光に照らされて、それに抵抗するのがいかにも
慵
(
ものう
)
いと云ったような一種の
倦怠
(
けた
)
るさが見えた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
古き寺、古き
社
(
やしろ
)
、神の森、仏の丘を
掩
(
おお
)
うて、いそぐ事を
解
(
げ
)
せぬ京の日はようやく暮れた。
倦怠
(
けた
)
るい夕べである。消えて行くすべてのものの上に、星ばかり取り残されて、それすらも
判然
(
はき
)
とは映らぬ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
倦
漢検準1級
部首:⼈
10画
怠
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
“倦怠”で始まる語句
倦怠期
倦怠感
倦怠相
倦怠状