保定ほてい)” の例文
保定ほていでやられたんだってね。奴さん、工兵で、——話を聞いたでしょう。聞かない? 聞いてごらんなさい。そりゃ面白いから。実に勇敢だったらしい。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
盛庸等、大同だいどうの守将房昭ぼうしょうげきし、兵を引いて紫荊関しけいかんに入り、保定ほていの諸県を略し、兵を易州えきしゅう西水寨せいすいさいとどめ、けんりて持久の計をし、北平をうかがわしめんとす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
燕王兵を起してより既に三年、たたかい勝つといえども、得るところは永平えいへい大寧たいねい保定ほていにして、南軍出没してまず、得るもまたつるに至ること多く、死傷すくなからず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)