“俛向(うつむ)” の例文
幅(はゞ)の狹(せま)い黒繻子(くろじゆす)らしい帶(おび)を些(ち)と低(ひく)めに〆(し)めて、胸(むね)を眞直(まつす)ぐに立(た)てて、頤(おとがひ)で俛向(うつむ)いて、額越(ひたひごし)に、ツンとした權(けん)のある鼻(はな)を向(む)けて、丁(ちやう)ど、私(わたし)の左(ひだり)の脇腹(わきばら)のあたりに坐(すわ)つて、あからめもしないと云(い)つた風(ふう)に
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)