づくり)” の例文
旅から帰ってからの鶴さんに、始終こってりづくり顔容かおかたちを見せることを怠らずにいたお島の鏡台には、何の考慮もなしに自暴やけに費さるる化粧品のびんが、不断に取出されてあった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
明治倶楽部クラブとて芝区桜田本郷町のお堀辺ほりばたに西洋づくりの余り立派ではないが、それでも可なりの建物があった、建物は今でもある、しかし持主が代って、今では明治倶楽部その者はなくなってしまった。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)