何角なにか)” の例文
うっかりして居たが、吾家うちは組内だから昨日も何角なにか手伝てつだいに行かねばならなかったのであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
預置あづけおき何角なにか懇切ねんごろに禮を延べ又家内へもいさゝか心付などして藤八方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
東京から引越ひっこし当座とうざの彼等がざまは、笑止しょうしなものであった。昨今の知り合いの石山さんをのぞく外知人しりびととてはもとよりなく、何が何処にあるやら、れを如何どうするものやら、何角なにかの様子は一切からず。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)