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何所
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いづれ
外さず話しなば必ず
縁談整のはんと彼の富澤町なる甲州屋吉兵衞の次男千太郎の
身持を
篤と
探りしに
何所で
訪ても
能若者なりと
賛成ざる者の無かりしかば其趣きを
見られて其方
夫三五郎は
何所へ
參ると申して何日頃宅を出しやと
尋問らるゝにお文は恐る/\
首を上げ夫三五郎儀一昨日藤澤の大津屋段右衞門
方へ參り候とて宅を
以て
救ひ給はれと申ければ
小猿は暫く考へ
然らば雲切仁左衞門方へも
行て頼み見られよと言けるに三吉其事も
思はぬにはなけれ共
當時仁左衞門は
何所に居るや一
向行方を