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低頭
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じぎ
ふりがな文庫
“
低頭
(
じぎ
)” の例文
彼は馬鹿叮嚀に工夫に向つてお
低頭
(
じぎ
)
をし、工夫の職業とその監督権に顔をたてゝやるために線路を離れて柔順に丘から降りた。
小熊秀雄全集-15:小説
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
何か言うのかと思うと、手を口のところへ持って行って、口びるを
撫
(
な
)
でた。言葉を
拭
(
ふ
)
き
脱
(
と
)
ったような具合だ。黙り込んで
曖昧
(
あいまい
)
なお
低頭
(
じぎ
)
をした。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
番頭小僧もろともにペコペコお
低頭
(
じぎ
)
をして、棚から盛んに
反物
(
たんもの
)
を
担
(
かつ
)
ぎ出して切髪の女の前に
塁
(
とりで
)
を築き立てると
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
約束が違ふではないかと
詰
(
なじ
)
つても、平氣で、値うちの無いお
低頭
(
じぎ
)
を安賣りするばかりである。しまひには一分でも二分でもいゝと、縁日商人のやうな事を云ひ出した。
貝殻追放:002 新聞記者を憎むの記
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
三
間
(
げん
)
さきからお
低頭
(
じぎ
)
をしながら接近して来る手相見の老人——「往年
倫敦
(
ロンドン
)
タイムス紙上に紹介されて全世界の問題となれる科学的手相学の予言者バガト・パスチエラ博士その人」
踊る地平線:12 海のモザイク
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
▼ もっと見る
と誠実こめて
低頭
(
じぎ
)
するを
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
この家にはいって以来、彼女はお艶の顔に眼を離さずに、
低頭
(
じぎ
)
はおろか口ひとつきかないですわっているのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
何しろ、人も怖れる
西比利亜
(
シベリア
)
の荒野を共産党の汽車で横断しようというのだから、その騒ぎたるや
正
(
まさ
)
に福島少佐の騎馬旅行以上だ。ことに本邦人は、知るも知らぬもお
低頭
(
じぎ
)
しあって
踊る地平線:01 踊る地平線
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
うづくまり松の根もとの蟻をみるゆき逢ふごとに
低頭
(
じぎ
)
をして居る
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
通る人の足をよごさないように気をつけてはいたが、誰かにお
低頭
(
じぎ
)
をされた拍子だった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
かういつて、ぺこりと家来の首はお
低頭
(
じぎ
)
をいたしました。
小熊秀雄全集-14:童話集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
左膳が隻腕の
肘
(
ひじ
)
をはって型ばかりの
低頭
(
じぎ
)
をすると、土生仙之助が手をうった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
島崎藤村のお
低頭
(
じぎ
)
と謙遜も
小熊秀雄全集-12:詩集(11)文壇諷刺詩篇
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
“低頭”の意味
《名詞》
頭を下げること。
頭を下げて礼をすること。
(出典:Wiktionary)
低
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“低頭”で始まる語句
低頭勝
低頭平身
低頭屈身