以南いなん)” の例文
以南いなんさんが、——お前さんのお父さんが驚くぢやらう。神官の家から坊主が出たといつてのう。しかし、それも面白からう。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
(ロ)暖帶林だんたいりんまたは、櫧帶かしたい)。 このたいぞくする區域くいきは、沖繩縣おきなはけん中央ちゆうおう以北いほくから、四國しこく九州きゆうしゆう全部ぜんぶ本州ほんしゆう南部なんぶで、平均へいきん北緯三十六度ほくいさんじゆうろくど以南いなんです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
お父さんの以南いなんさんが、京都に出てゐることを、前から知つてゐた良寛さんは、お父さんからの便りではあるまいかと思つて開いて見た。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
お父さんの以南いなんは栄蔵に学問をさせ智識ちしきをつけて、名主の職をつがせねばならないと考へた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)