トップ
>
他所者
>
よそもの
ふりがな文庫
“
他所者
(
よそもの
)” の例文
居間にも座敷にも
他所者
(
よそもの
)
が一ぱいに詰まって采配を振り、家付の無能な子供たちは裏の菜園で黙黙として土いじりをしていたり
七重文化の都市
(新字新仮名)
/
野上豊一郎
(著)
そうしてあとにはまだこの土地に
馴染
(
なじみ
)
のない
他所者
(
よそもの
)
の別荘番が残って、村人からも忘れられたように、ひっそりと暮らしているきりです。……
朴の咲く頃
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
奥さ引っ込んで、どうにか人が寝泊まり出来るように
拵
(
こしら
)
えたのがあるにはあんのでがすけど、今のどころ、
他所者
(
よそもの
)
の若夫婦が借りてるようでがす。
栗の花の咲くころ
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「今の
他所者
(
よそもの
)
が今夜お前の村で宿を取ろうとしたらそやつを捕えておけ。そしてそやつに悪い事をさせぬようにきっと気をつけるのじゃぞ、ガベル。」
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
もと/\お妻の父といふは、上田の在から養子に来た男、根が苦労人ではあり、
他所者
(
よそもの
)
でもあり、するところからして、
自然
(
おのづ
)
と瀬川の家にも
後見
(
うしろみ
)
と成つて呉れた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
当時はまだ階級制度の
余風
(
よふう
)
が遺っていて、貴族の子は平民の子を軽蔑したものだ。こういう所へ私のような
他所者
(
よそもの
)
が這入ったからたまらない、彼等はいつも私を
那覇人
(
ナーファー
)
那覇人といって冷かした。
私の子供時分
(新字新仮名)
/
伊波普猷
(著)
律儀
(
りちぎ
)
そうなHさんはそんな事を私に言ったが、こういうごく普通の信者に過ぎないような人にとっても、こちらで
他所者
(
よそもの
)
として冬を過しているうちには
木の十字架
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
しかし、山家が
何程
(
どれほど
)
恐しい昔
気質
(
かたぎ
)
なもので、すこし毛色の変った
他所者
(
よそもの
)
と見れば頭から
熱湯
(
にえゆ
)
を浴せかけるということは、全く奥様も
御存
(
ごぞんじ
)
ない。そこが奥様は
都育
(
みやこそだち
)
です。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
そういう気心の知れないような
他所者
(
よそもの
)
が多いから、村の人達だってあまり附き合いたがらないし
朴の咲く頃
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
他
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“他所”で始まる語句
他所
他所行
他所目
他所事
他所他所
他所見
他所々々
他所乍
他所眼
他所村