“仁政”の読み方と例文
読み方割合
じんせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見て其方共儀遠州水呑村名主九助と申者の身分に因て今日御駕籠訴かごそに及びし段御取上とりあげに相なりしは今度上樣御代替だいかはりに付御仁政じんせいの始め諸國へ御巡見使じゆんけんしを相立てらるゝは御りやう私領しりやうとも忠信孝義かうぎの者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
公式の宴が終わった後で、李陵・衛律らばかりが残って牛酒と博戯ばくぎとをもって漢使をもてなした。そのとき任立政が陵に向かって言う。漢ではいまや大赦令たいしゃれいが降り万民は太平の仁政じんせいを楽しんでいる。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
孫策は、義を尊び、仁政じんせいき、近来、赫々たる民望をはやくも負っています。それにひきかえ厳白虎は、奢侈しゃし、悪政、善いことは、何一つしてきませんでした。しかも頭の古い旧時代の人間です。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)