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交錯
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かうさく
ふりがな文庫
“
交錯
(
かうさく
)” の例文
「はつ‥‥」と、
田中
(
たなか
)
はあわてて
路上
(
ろじやう
)
を
腹這
(
はらば
)
ひになつて
手
(
て
)
を
延
(
の
)
ばした。が、
手
(
て
)
はなかなか
届
(
とど
)
かなかつた。
手先
(
てさき
)
と
銃身
(
じうしん
)
とが
何度
(
なんど
)
か
空間
(
くうかん
)
で
交錯
(
かうさく
)
し
合
(
あ
)
つた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
草
(
くさ
)
に
蔽
(
おほ
)
はれた
丘
(
をか
)
の
坂
(
スロープ
)
が
交錯
(
かうさく
)
し合つて
穏
(
おだや
)
かな
幕
(
まく
)
のやうに流れてゐた。
人家
(
じんか
)
はばう/\とした
草
(
くさ
)
のために
見
(
み
)
えなかつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
私は稍汗ばんだ女の顔の皮膚と、その皮膚の放散するにほひとを
味
(
あぢは
)
つた。それから、感覚と感情との微妙な
交錯
(
かうさく
)
に反応する、みづみづしい眼の使ひを味つた。
世之助の話
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
(わづかの光の
交錯
(
かうさく
)
だ)
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“交錯”の意味
《名詞》
交 錯(こうさく)
幾つかのものが入り交じること。
(出典:Wiktionary)
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
錯
常用漢字
中学
部首:⾦
16画
“交錯”で始まる語句
交錯線