亜流ありゅう)” の例文
これは武田家たけだけ滅亡めつぼうをまのあたりに見ているので、その亜流ありゅうをきらった人気にんきのあらわれともみられる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「岡村さんて人も君が私淑ししゅくしているくらいだから、安藤先生の亜流ありゅうじゃないかい?」
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
まあ半分は堂上方どうじょうがたの風が身にみた長袖の亜流ありゅうに過ぎない。
ひさしの上へぬけでるかくし階段かいだんをさがす者、欄間らんまに足をかけて釣龕燈つりがんどうくさりをつかみ、三太郎猿さんたろうざるのよくやるはなれわざの亜流ありゅうをこころみて、屋根やねの上へはいあがろうとする者——咲耶子と余一とは
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)