五黄ごおう)” の例文
旦那様は五黄ごおうかね、その年の運気は吉、それに引換え奥様は八方塞はっぽうふさがり、唯じっとして運勢の開けるのを待てと、菓子屋の隣の悟道先生が占いました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これに一白いっぱく二黒じこく三碧さんぺき四緑しろく五黄ごおう六白ろっぱく七赤しちせき八白はっぱく九紫きゅうしの名を付し、これを年に配し月に配し、日および時に配し、かつ、これを五行生剋の理に考え
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
私はよく知らないが、九紫きゅうしはどんな性格であり五黄ごおう寅歳とらどしの男女は如何に意地強きかといったりする。その星の強さというものに似たものを、私は画家の性格のうちに見る。
油絵新技法 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
「淳さんは、たしかまだ二十四でございましたよ。確か五黄ごおうでございましたよ。五黄のさるでございましょうかしら。わたしと同じに、よく新聞の九星を気にする方でございましたのよ。オホヽヽヽヽ。」
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「君は、五黄ごおうだろう」
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
一白いっぱく 二黒じこく 三碧さんぺき 四緑しろく 五黄ごおう 六白ろっぱく 七赤しちせき 八白はっぱく 九紫きゅうし
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)