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五分刈
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ごぶが
ふりがな文庫
“
五分刈
(
ごぶが
)” の例文
三人の中でも
兄
(
にい
)
さん顔の次郎なぞは、
五分刈
(
ごぶが
)
りであった髪を長めに延ばして、
紺飛白
(
こんがすり
)
の
筒袖
(
つつそで
)
を
袂
(
たもと
)
に改めた——それもすこしきまりの悪そうに。
嵐
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その上
五分刈
(
ごぶが
)
りに刈りこんだ頭は、ほとんど岩石のように丈夫そうである。彼は昔ある対校試合に、左の
臂
(
ひじ
)
を
挫
(
くじ
)
きながら、五人までも敵を投げた事があった。
一夕話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
垢染
(
あかじ
)
みた
布団
(
ふとん
)
を
冷
(
ひや
)
やかに敷いて、
五分刈
(
ごぶが
)
りが七分ほどに延びた頭を薄ぎたない枕の上に
横
(
よこた
)
えていた高柳君はふと眼を
挙
(
あ
)
げて
庭前
(
ていぜん
)
の
梧桐
(
ごとう
)
を見た。高柳君は述作をして眼がつかれると必ずこの梧桐を見る。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
五分刈
(
ごぶが
)
りに刈った頭でも、
紺飛白
(
こんがすり
)
らしい着物でも、ほとんど清太郎とそっくりである。しかしおとといも
喀血
(
かっけつ
)
した
患者
(
かんじゃ
)
の清太郎が出て来るはずはない。
況
(
いわん
)
やそんな
真似
(
まね
)
をしたりするはずはない。
春の夜
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
五
常用漢字
小1
部首:⼆
4画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
刈
常用漢字
中学
部首:⼑
4画
“五分”で始まる語句
五分
五分月代
五分心
五分珠
五分試
五分時
五分玉
五分苅
五分五分
五分苅頭