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世慣
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よな
ふりがな文庫
“
世慣
(
よな
)” の例文
彼はあるいは彼女には敵であるかも知れなかった。が、敵であるにもしろ、
世慣
(
よな
)
れぬ妹と五十歩百歩の敵であることは確かだった。……
春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「きつねは、りこうで
世慣
(
よな
)
れてる、
世間
(
せけん
)
でたっとばれてる」と、こう考えたので、猫は、あいそうよく狐に話しかけました。
狐と猫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
が、もしこれが
世慣
(
よな
)
れた人の巧妙な
覚
(
さと
)
らせぶりだとすれば、一口でも云うだけが
愚
(
おろか
)
だと思い直して黙った。叔父は親切な人でまた
世慣
(
よな
)
れた人である。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
『無論市村さんは当選に成りませう。』と応接室では
白髯
(
しろひげ
)
の町会議員が
世慣
(
よな
)
れた調子で言出した。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
二年三年の
兵営
(
へいえい
)
生活
(
せいかつ
)
で大分
世慣
(
よな
)
れ人ずれて来た丑之助君が、羽織袴、靴、中折帽、
派手
(
はで
)
をする向きは新調のカーキー服にギュウ/\云う磨き立ての長靴、腰の
淋
(
さび
)
しいのを気にしながら
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
『道理で——君は
暫時
(
しばらく
)
見えないと思つた。』と言ふは
世慣
(
よな
)
れた坊主の声で
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
慣
常用漢字
小5
部首:⼼
14画
“世”で始まる語句
世
世界
世間
世話
世帯
世人
世辞
世嗣
世故
世子