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不調法
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ぶちょうほう
ふりがな文庫
“
不調法
(
ぶちょうほう
)” の例文
「ほんに、みどりさん、お前はいつもいつもこのような折は、不快じゃの
不調法
(
ぶちょうほう
)
じゃの言いくるめて引込んでばかり。今日は許しませぬ」
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
口おしいことながら今こうしてお話し申しても、口
不調法
(
ぶちょうほう
)
のわたくしには、あの怖ろしさ、あの不気味さの万分の一もお伝えすることが出来ませぬ。
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
「御親類の若い御嬢さんでもあると、こんな時には御相手にいいですがね」と云いながら
不調法
(
ぶちょうほう
)
なる余にしては
天晴
(
あっぱれ
)
な出来だと自分で感心して見せた。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いや、
不調法
(
ぶちょうほう
)
でして。」と、チチコフは愛想よく、さも残念そうな面持で答えた。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
重「
私
(
わし
)
は重二郎と申しやす
不調法
(
ぶちょうほう
)
ものですが、どうか何分宜しく願います」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
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周禎が矢島氏を冒した時、長男周碩は
生得
(
しょうとく
)
不調法
(
ぶちょうほう
)
にして
仕宦
(
しかん
)
に適せぬと称して廃嫡を請い、
小田原
(
おだわら
)
に往って町医となった。そこで弘化二年生の次男周策が嗣子に定まった。当時十七歳である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
昼は
忙
(
せ
)
わしいのと、夜は疲れますので、つい/\
気
(
き
)
不調法
(
ぶちょうほう
)
にもなりまして、皆様に御無沙汰を申上て居ります。然し夢はなつかしき千歳村の御宅の様子や、また私の母や妹の事など夢みます。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「手前が重々の
不調法
(
ぶちょうほう
)
、その申し訳には腹を切るよりほかはござらぬ」
半七捕物帳:42 仮面
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
拙道
(
せつどう
)
、
煙草
(
たばこ
)
は
不調法
(
ぶちょうほう
)
ぢや。
然
(
さ
)
らば
相伴
(
しょうばん
)
に
腰兵糧
(
こしびょうろう
)
は使はうよ。」
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
口をしいことながら今かうしてお話し申しても、口
不調法
(
ぶちょうほう
)
のわたくしには、あの怖ろしさ、あの不気味さの万分の一もお伝へすることが出来ませぬ。
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
われわれのような
不調法
(
ぶちょうほう
)
ものの講話を御参考に供して下さるのは、この両者の接触上から見て、諸君の前に卑見を開陳すべき第一の機会を
捕
(
とら
)
えた私は多大の名誉と感ずる次第であります。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“不調法”の意味
《名詞》
不 調 法 (ぶちょうほう)
行き届かないこと。
至らないこと。
たしなみのないこと。
考え違い。
しくじり。
(出典:Wiktionary)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
調
常用漢字
小3
部首:⾔
15画
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“不調法”で始まる語句
不調法仕
不調法者