“ぶちょうほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不調法52.4%
無調法23.8%
不重宝23.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
口おしいことながら今こうしてお話し申しても、口不調法ぶちょうほうのわたくしには、あの怖ろしさ、あの不気味さの万分の一もお伝えすることが出来ませぬ。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
徳川幕府の創業者の遺訓に曰く、「越方こしかた行末ゆくすえを思い新法を立て、家を新しくするなかれ、無調法ぶちょうほうなりとも、予が立置きたる家法を失い給うべからずと申すべし」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
津田は挨拶あいさつに窮した。向うの口の重宝ちょうほうなのに比べて、自分の口の不重宝ぶちょうほうさが荷になった。彼は手持無沙汰てもちぶさたの気味で、ゆるく消えて行く葉巻の煙りを見つめた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)