“下画”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したえ75.0%
したゑ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
椿岳は一つの画を作るためには何枚も何枚も下画したえを描いたので、死後の筐底きょうていに残った無数の下画や粉本を見ても平素の細心の尋常でなかったのが解る。
それにもう一度外側にひきかえして陽の光りの中に低い道に沿うて限りなくひろがってる露骨チサダンな岩壁を見上げ、そして荒々しい下画したえうちに描き書かれた、まぎれもない
かべに掛けたのばかりでも大小あはせると余程になる。額縁がくぶちけない下画したゑといふ様なものは、かさねていたはじが、くづれて、小口こぐちをしだらなくあらはした。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)