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一飯
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いっぱん
ふりがな文庫
“
一飯
(
いっぱん
)” の例文
文「
何
(
なん
)
と御無心だが飯はありますまいか、昨夜はまんじりともせず、食事も致さぬ故、
如何
(
いか
)
にも空腹で
堪
(
たま
)
らぬが、
一飯
(
いっぱん
)
助けてくれまいか」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
薄志弱行の一途を
辿
(
たど
)
るばかりで、わずかに、各所の無法者のゴロ部屋に寝泊りしたり、
博奕
(
わるさ
)
の立番をして
一飯
(
いっぱん
)
を得たり、また、江戸の祭や
遊山
(
ゆさん
)
の年中行事に
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一飯
(
いっぱん
)
君恩を重んずと云う詩人もある事だから猫だって主人の身の上を思わない事はあるまい。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
たとい一泊を許されないにしても、暫時ここに休息して、
一飯
(
いっぱん
)
の振舞にあずかって、それから踏み出そうと思っていたのであるが、それも断られて治三郎は腹立たしくなった。
夢のお七
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
主人に
跟
(
つ
)
いて出ても、中途から気が変って道草を
喰
(
く
)
ったりしては、
水臭
(
みずくさ
)
いやつだと主人に
怒
(
おこ
)
られた。雄犬の
癖
(
くせ
)
でもあるが、よく家をあけた。
先
(
せん
)
の
主
(
ぬし
)
、先々の主、其外
一飯
(
いっぱん
)
の
恩
(
おん
)
ある
家
(
うち
)
をも必
訪
(
たず
)
ねた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
「性質のいい
乞食
(
こじき
)
なのだ。
一飯
(
いっぱん
)
の
恵
(
めぐ
)
みに
与
(
あずか
)
りたいのだ」
みちのく
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
文「成程、それも
尤
(
もっと
)
も、
何
(
なん
)
しても腹が減って
堪
(
たま
)
らない、飯が出来たら
一飯
(
いっぱん
)
売ってはくれまいか」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“一飯”の意味
《名詞》
一回の食事。
一膳の御飯。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
“一飯”で始まる語句
一飯漂母