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一寝入
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ひとねいり
ふりがな文庫
“
一寝入
(
ひとねいり
)” の例文
旧字:
一寢入
この言葉は日本でもその
儘
(
まゝ
)
真理で、実際牧師のお説教を聴くよりも、
一寝入
(
ひとねいり
)
寝ておきた方がずつと
利益
(
ため
)
になる事が多い。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
一寝入
(
ひとねいり
)
したと思ふ
間
(
ま
)
も無く
寺寺
(
てらでら
)
の朝の鐘が
遠近
(
をちこち
)
から水を渡つて響くので目が覚めた。窓の下が騒がしいのでリドウを揚げると運河には
未
(
ま
)
だ
水色
(
みづいろ
)
の霧が降つて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
夜になって
一寝入
(
ひとねいり
)
して眼が
醒
(
さ
)
めると、明かるい月が出て、その月が青い柳を照していた。それを寝ながら見ているとね、下の方で、急にやっという掛声が聞こえた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
十分に手足を
伸
(
のば
)
して楽々と
眠
(
ねむり
)
に就いたのが夜の十一時頃、それから
一寝入
(
ひとねいり
)
して眼が醒めると、何だか頭が重いような、
呼吸
(
いき
)
苦しいような、何とも云われぬ切ない心持がするので
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
三人が
一寝入
(
ひとねいり
)
したでしょう、うとうととして一度目を覚ます、その時でした。妹の方が、電燈を
手繰
(
たぐ
)
って隣の室へ運んでいたのは。——(大変な虫ですよ)と姉は寝ながら
懶
(
ものう
)
そうに
団扇
(
うちわ
)
を動かす。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“一寝”で始まる語句
一寝