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一定
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いちぢやう
ふりがな文庫
“
一定
(
いちぢやう
)” の例文
されば
馬太
(
またい
)
の
御経
(
おんきやう
)
にも
記
(
しる
)
いた如く「心の貧しいものは仕合せぢや。
一定
(
いちぢやう
)
天国はその人のものとならうずる。」
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
こゝに
拐
(
かせ
)
をならべてさらしもする也。みなその
場所
(
ばしよ
)
の
便利
(
べんり
)
にしたがふゆゑ
一定
(
いちぢやう
)
ならず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
たとへば澄見は秀林院様に、「いつもお美しいことでおりやる。
一定
(
いちぢやう
)
どこの殿御の目にも
二十
(
はたち
)
あまりに見えようず」などと、まことしやかに御器量を
褒
(
ほ
)
め上げ候。
糸女覚え書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
子を
産
(
うみ
)
つける所はかれが心にありて
一定
(
いちぢやう
)
ならずといへども、
千曲
(
ちくま
)
と
魚野
(
うをの
)
の
両
(
りやう
)
河の
合
(
がつ
)
する川口といふより
沙
(
すな
)
に小石のまじるゆゑ、これよりをおのれが
産
(
うむ
)
所とし、
流
(
なが
)
れの
絶急
(
はげし
)
からぬ清き
流水
(
りうすゐ
)
の所に
産
(
うむ
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「かほどの大男のことなれば、
一定
(
いちぢやう
)
武勇も人に超えつらう。召し抱へてとらせい。」
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
一定
(
いちぢやう
)
、
一間
(
ひとま
)
どころに寝かいて置いたを、忘れてここまで逃げのびたのであらうず。されば翁は足ずりをして罵りわめく。娘も亦、人に
遮
(
さへぎ
)
られずば、火の中へも
馳
(
は
)
せ入つて、助け出さう
気色
(
けしき
)
に見えた。
奉教人の死
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
定
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“一定”で始まる語句
一定語
一定不致候