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一失
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いっしつ
ふりがな文庫
“
一失
(
いっしつ
)” の例文
ところが、外側は注意深くふき取ったにも拘らず、
千慮
(
せんりょ
)
の
一失
(
いっしつ
)
でしょうか、中のクリームの表面に、実にハッキリと指紋が残っている。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
私は平塚さんたちのいわゆる「道徳的な家庭婦人の立場」が、そのような旧道徳の中にあろうと想われません。恐らくそれは智者にも免れない
千慮
(
せんりょ
)
の
一失
(
いっしつ
)
でしょう。
新婦人協会の請願運動
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
身を全うし妻子を
保
(
やす
)
んずることをのみただ念願とする君側の
佞人
(
ねいじん
)
ばらが、この陵の
一失
(
いっしつ
)
を取上げてこれを誇大
歪曲
(
わいきょく
)
しもって
上
(
しょう
)
の聡明を
蔽
(
おお
)
おうとしているのは、
遺憾
(
いかん
)
この上もない。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
一失
(
いっしつ
)
・
智者
(
ちしゃ
)
智亡
(
ちぼう
)
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一見、
傍若無人
(
ぼうじゃくぶじん
)
大胆無謀の様で、
流石
(
さすが
)
は二十万円の宝石を狙う程の大賊、実に細心な計画を立てていたのだ。だが
千慮
(
せんりょ
)
の
一失
(
いっしつ
)
、それ程の彼も、神ではない。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
失
常用漢字
小4
部首:⼤
5画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥