“䰗”の読み方と例文
読み方割合
くじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舎監の赤い髭を憶出した。食堂の麦飯のにほひを憶出した。よく阿弥陀あみだくじに当つて、買ひに行つた門前の菓子屋の婆さんの顔を憶出した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「残っているものが少ないから当りくじが多い次第わけさ。しかし我輩は死ぬのを恐れてこんなことを言うのじゃない」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
彼等かれら丁度ちやうどくじくやうに屹度きつとひとつはあたはずのどつぺを悉皆みんなこゝろあてにつかんでくのである。一ごと失望しつばう滿足まんぞくとが悉皆みんなかほにそれからそれとうつつてく。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)