“ロオジユ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
看棚50.0%
観棚25.0%
觀棚25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
看棚ロオジユの中に二人ふたり
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
十分間の休憩を置いて管絃楽オルケストラが始まる度に下手へた連中れんぢゆうひき込んで、四方の観棚ロオジユの卓を離れて出る一双づゝの人間がいり乱れながら素晴しい速度で目もあやに踊つて廻るのは
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
このロオド・ピサロオ君は有名な風景画家故ピサロオ氏の息子で温厚な青年画家である。芝居は噂の如く今夜も大入おほいりであつた。僕等とむかひ合つた観棚ロオジユに小林萬吾まんご、和田三造外二人の日本人も来て居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
かくて此大劇場の觀棚さじきに對して立てる時、わが視る所は譬へば黒洞々こくとう/\たる大坑に臨める如く、僅に伶人席オルケストラの最前列と高き觀棚ロオジユの左右の端となる人の頭を辨ずることを得るのみ。