観棚ロオジユ)” の例文
旧字:觀棚
十分間の休憩を置いて管絃楽オルケストラが始まる度に下手へた連中れんぢゆうひき込んで、四方の観棚ロオジユの卓を離れて出る一双づゝの人間がいり乱れながら素晴しい速度で目もあやに踊つて廻るのは
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
このロオド・ピサロオ君は有名な風景画家故ピサロオ氏の息子で温厚な青年画家である。芝居は噂の如く今夜も大入おほいりであつた。僕等とむかひ合つた観棚ロオジユに小林萬吾まんご、和田三造外二人の日本人も来て居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)