“セイロン”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:せいろん
語句割合
錫蘭91.7%
錫崙8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
錫蘭セイロン島——東洋の真珠——は、その風光の美と豊富さにおいて、他にこれを凌駕りょうがするものなし。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
学士は当時英国留学中であったが、病弱な体躯たいくひっさげて一行に加わり、印度内地及び錫蘭セイロンに於ける阿育王あいくおうの遺跡なぞを探り、更に英国の方へ引返して行く途中で客死した。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
キヤンデイは昔の錫崙セイロン王の都で、峨峨ががたる石山いしやまに取囲まれた要害の地だけに最後迄英軍に反抗した古戦場だ。英軍が気長に洞道トンネルを切り開いたのでやうやく陥落したのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
印度インド人と一口に云つてもヒンヅ、タメル、マホメダン、波斯ペルシヤ人、錫崙セイロン土人其他そのた種種いろいろわかれて居る。彼等の間で富んだ者と云へばすぐに一億円以上の財産をつた者を意味する程富豪が多い。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
錫崙セイロンの土も新嘉坡シンガポオルと同じく赤く、雨水あまみづたまれば朱の色となるのは美しい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)