“ケット”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:けっと
語句割合
毛布94.7%
毛団5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恍惚こうこつとしてひとみを凝らしたりしが、にわかにおのれがまといし毛布ケットを脱ぎてけたれども、馭者は夢にも知らで熟睡うまいねせり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いでやと毛布ケット深くかぶりて、えいさえいさと高城にさしかかれば早や海原うなばらも見ゆるに、ひた走りして、ついに五大堂瑞岩寺ずいがんじ渡月橋とげつきょう等うちめぐりぬ。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その外坐舗一杯に敷詰めた毛団ケット衣紋竹えもんだけに釣るした袷衣あわせ、柱のくぎに懸けた手拭てぬぐい、いずれを見ても皆年数物、その証拠には手擦てずれていて古色蒼然そうぜんたり。だがおのずから秩然と取旁付とりかたづいている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)