“りょこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
旅行82.6%
呂曠4.3%
呂公4.3%
呂后4.3%
閭巷4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まあ、ガチョウのせなかに乗って、スウェーデンじゅうを旅行りょこうしてまわった子どもにうなんて、あたしはなんてうんがいいんでしょう!」
樊城はんじょうへ逃げ帰った残兵は、口々に敗戦の始末を訴えた。しかも呂曠りょこう呂翔りょしょうの二大将は、いくら待っても城へ帰ってこなかった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
袁譚えんたんは城を出て、その後備えを追撃した。そして殿軍しんがりの大将呂曠りょこう呂翔りょしょうのふたりをなだめて、味方に手懐てなずけ、降人として、曹操の見参にいれた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呂公りょこうは、進んで命をうけた。蒯良は、彼ならばよかろうと、人を払って、呂公に一策をさずけた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漢の初期のせき夫人が呂后りょこうさいなまれたようなことまではなくても、必ず世間の嘲笑ちょうしょうを負わねばならぬ人に自分はなるに違いないと中宮はお思いになるのである。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
久保田君の主人公は常に道徳的薄明りに住する閭巷りょこう無名の男女なり。是等の男女はチエホフの作中にも屡その面を現せども、チエホフの主人公は我等読者を哄笑せしむること少しとなさず。
久保田万太郎氏 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)