“やまばた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山畠33.3%
山端33.3%
山側16.7%
山畑16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伝吉は平四郎に追われながら、父のいる山畠やまばたへ逃げのぼった。父の伝三はたった一人ひとり山畠の桑の手入れをしていた。が、子供の危急ききゅうを知ると、いもの穴の中へ伝吉を隠した。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
(や、えいとこさ。)と、草鞋わらじの裏が空へかえるまで、山端やまばたへどっしりと、暖かい木の葉に腰を落した。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
確に別天地からかようて来る、聴くまゝに耳澄み心澄み魂も牽き入れらるゝ様ななつかしいである。人夫にきくと、果して斗満川とまむがわであった。やがて道は山側やまばたをめぐってだら/\下りになった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
山畑やまばた独活うどの繁りに風立ちて秋来と云はば驚きなむか(消息)
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)