“もめんじま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木綿縞90.0%
木綿島10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飫肥吾田村字星倉おびあがたむらあざほしくらから二里ばかりの小布瀬こふせに、同宗の安井林平という人があって、その妻のお品さんが、お佐代さんの記念だと言って、木綿縞もめんじまあわせを一枚持っている。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
せ侍斬りに就いて大目附へ出頭した紋服姿の石月平馬と、地味な木綿縞もめんじまに町の低い役袴やくばかまを穿いた三五屋、佐五郎老人が、帰り道に招かれて夕食の饗応もてなしを受けていた。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
きゝ何樣なにさま御道理の御尋ねなり彼女の身元は當國木綿島もめんじま村の生れにて甚太夫じんだいふと云者の娘なればさとへ渡りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とほ念力ねんりきの岩手の村や四日市見上る方は富士の峯をつといのち取止とりとめ鶴芝つるしば龜芝青々とよはひぞ永く打續き麓の裾野すその末廣く天神山や馬場川口柴橋しばはし大宮木綿島もめんじま吉原じゆくも打過て日脚ひあしも永き畷道なはてみち未刻ひつじさがりに來懸たり斯る折から遙か彼方より露拂ひ右左に立下に/\笠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)